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2025.09.06(土)
- 結婚式準備ガイド
ゲストに喜ばれる「引菓子」の選び方について
引菓子とは
まだ甘いものが貴重だった時代、お祝いの席にご出席いただいた方々に「幸せのおすそわけ」として、小豆あんを主としたお菓子を引出物に添えて贈ったのが、引菓子のはじまりと言われています。また、ゲストのご家族へのおみやげとして、披露宴で出されたお料理のおすそわけの意味もあるようです。引出物は「両家からの御礼の品」として、引菓子は「新郎新婦からの御礼の品」として贈ることが多いようです。そのため、熨斗の名前の表記が変わります。
引出物に両家の苗字の熨斗を、引菓子にふたりの名前の熨斗を巻くと、それぞれの思いが伝わります。また、最近では熨斗を巻かずにリボンを掛けたり、リボンを含めてデザインされたパッケージの引菓子も登場したりと、贈り方もさまざまになってきました。
幸せのおすそわけは地域によってさまざま
引菓子の中身や贈り方は、地域によってさまざまですが、おめでたい縁起を担ぐことには変わりありません。東北・北陸・甲信越では、引菓子のほかに、披露宴の料理の折詰や、果物、赤飯などを添える地域が多いようです。東海地方では、かさがあって重いものがよいとされるため、引菓子も大きめで、かつお節や赤飯などをつけることもあります。また、新婦からのおみやげとして、名前入りの和菓子を添えたり、もち米を「煎る」と嫁入りの「入る」をかけて「おいり」という名前が付いた、丸いつぶつぶのお菓子をつけるなど、「引菓子は新婦からの贈りもの」という考え方の地域も少なくないようです。
引菓子を選ぶポイント
引菓子には、和洋を問わず、日持ちのするお菓子を選びましょう。一般的には、バームクーヘンや、焼き菓子の詰め合わせが人気のようです。ちなみに、引菓子で昔からバームクーヘンが好まれるのは、「幾重にも重なった年輪のように、夫婦がいつまでも一緒にいられますように」との願いが込められているからです。チョコレート類を引菓子に選びたい場合は、ラング・ド・シャにするか、ドラジェなど表面をコーティングしたお菓子にするとよいでしょう。和菓子を引菓子に選びたい場合は練り物やお饅頭、生菓子の賞味期限をチェックしましょう。
♦ふたりの郷土のお菓子を贈る
ご新郎の地元の銘菓をご新婦のゲストへ、ご新婦の地元の銘菓をご新郎のゲストへ贈り合うと、おふたりのご紹介にもなるのでおすすめです。
♦和をテーマにしたウエディング
和をテーマにしたウエディングの引菓子におすすめなのが「金平糖」です。金平糖は長い時間をかけて丁寧にじっくり作られることから、新しい家庭を一歩一歩築いていく夫婦の姿を連想させる縁起物と言われています。
また、うさぎは元気に飛び跳ねる様子から、「福」を呼ぶ縁起のよい動物として親しまれています。縁結びの動物でもあります。
♦季節を感じるお菓子
引菓子で季節感を演出するのも素敵です。例えば、春のウエディングなら、桜を使ったお菓子やお茶、ジャムもおすすめです。冬なら、チョコレートケーキやハーブティーもおすすめです。