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2025.08.23(土)

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神前式とは?

日本らしさを大切にしたい新郎新婦に人気なのが神前式です。

今回は神前式の特徴や流れなどをご紹介します!

おふたりの参考になれば幸いです!

【目次】1.神前式とは

    2.和装の種類と意味

    3.神前式に向いているカップルのタイプ

    4.費用相場と注意点

    5.式次第(例)

 

 

 1.神前式とは

神前式とは、日本の伝統的な宗教「神道」に基づいて行われる結婚式のスタイルです。神様の前で新郎新婦が夫婦の誓いを立て、両家の結びつきを大切にする儀式として知られています。

挙式は神社や神殿で執り行われ、和装姿で「三々九度の盃」や「玉串奉奠」など古式ゆかしい所作を行います。自然や歴史を感じる厳かな雰囲気での挙式は、静かで心のこもった時間となり家族との絆を深める特別な機会にもなります。

近年は結婚式場やホテル内の神殿で行うスタイルも増えており、より身近な選択肢として人気を集めています。

 

 

 2.和装の種類と意味

新婦の和装

◆ 白無垢(しろむく)

結婚式の最も格式高い正礼装。全身を白一色で統一することで、「嫁ぎ先の色に染まる」という意味が込められています。神前式や仏前式でよく着用され、神聖で清らかな印象を与えます。

◆ 色打掛(いろうちかけ)

白無垢の次に格式の高い婚礼衣装。赤や金、黒など華やかな色使いと豪華な刺繍が特徴で、「幸せを呼び込む縁起の良い色柄」が使われています。披露宴でのお色直しにも人気です。

◆ 引き振袖(ひきふりそで)

振袖を裾を引いて着るスタイルで、大人っぽくエレガントな雰囲気が魅力。黒地に豪華な柄が入ったものが定番で、「格調高さ」と「上品さ」の象徴とされています。帯や小物で個性を出しやすいのも特徴です。

新郎の和装

◆ 紋付袴(もんつきはかま)

新郎の正装とされるのが、黒紋付き羽織袴(くろもんつきはおりはかま)。羽織と着物には家紋が入り、格式の高さを表します。

黒は「威厳」や「誠実さ」を象徴し、これから家を守る存在としての覚悟が込められています。

和装には想いが込められている

和装は見た目の美しさだけでなく、「相手の家に染まる」「夫婦の門出を祝う」「家族のつながりを大切にする」など、それぞれの衣装に意味や願いが込められています。

だからこそ、衣装選びの際にはデザインだけでなく、その背景にある意味も大切にしたいですね。

 

 

 3.神前式に向いているカップルのタイプ

◆ 和の雰囲気が好きなカップル

「和装が着たい」「日本らしい雰囲気で結婚式を挙げたい」という思いがある方には神前式がぴったり。伝統的な神社の佇まいは、写真映えも抜群です。

◆ 家族との絆を大切にしたいカップル

神前式は「両家の結びつき」を大切にするスタイルです。

そのため、「ふたりだけでなく、家族にも感謝の気持ちを伝えたい」と考えている方におすすめです。

◆ 静かで落ち着いた雰囲気を好むカップル

神前式は厳粛な空気の中で進行します。

派手な演出よりも、しっとりとした式を望むカップルに向いています。

◆ 伝統を重んじる価値観を持っているカップル

「古き良き文化を大切にしたい」「格式ある結婚式を挙げたい」という思いがある方には、神前式が理想的です。ご年配の親族にも喜ばれる傾向があります。

 

 

 4.費用相場と注意点

◆ 神前式の費用相場は?

神前式にかかる費用は、以下が目安です。

 

合計で30〜60万円程度が平均的です。

挙式だけであれば比較的抑えられますが、披露宴や会食も含めるとさらに費用がかかります。

 

◆ 注意したいポイント

① 初穂料は神社によって異なる

神社によって金額が大きく異なるため、事前に公式サイトや電話で確認しておきましょう。また、支払いは「のし袋(紅白の水引)」に入れるのがマナーです。

② 支度場所や移動手段を確認

神社によっては、着付けなどの支度場所が用意されていないことも。

その場合は、別の施設で支度してからタクシーなどで移動する必要があります。

③ 天候による影響も考慮

神前式は神社の境内を歩く「参進の儀」があるため、雨の日の対策(傘・履物・和装の扱い)も考えておきましょう。

④ 親族の理解・準備も必要

神前式は基本的に親族中心の挙式スタイル。

列席者の衣裳やしきたりの理解が必要なので、事前にしっかり説明しておくと安心です。

 

 

 5.式次第(例)

1.参進(さんしん)の儀

 新郎新婦・両家親族が神職に導かれ、境内から本殿へと進む儀式。雅楽の音色が流れる中、厳かな雰囲気で始まります。

2.修祓(しゅばつ)の儀

 神職が新郎新婦・参列者の心身の穢れを祓い清める儀式。神前に立つ前に、心を整える意味があります。

3.祝詞騒擾(のりとそうじょう)

 神職が神様に向かって「二人の結婚を報告し、祝福を願う祝詞」を奏上します。

4.三々九度(さんさんくど)の盃

 新郎新婦が小・中・大の盃でお神酒を交互に三度ずつ飲む儀式。「三々九度」

は夫婦の絆を深め、永遠の契りを結ぶ意味があります。

5.指輪の交換

 もともとはありませんが、最近は指輪交換を取り入れるケースも多いです。

6.誓詞奏上(せいしそうじょう)

 新郎新婦が神様の前で「夫婦としての誓いの言葉」をよみあげます。

7.玉串奉奠(たまぐしほうてん)

 新郎新婦が玉串(榊の枝)を神前に捧げ、二礼二拍手一礼で神様に敬意を表します。親族代表が行なう事もあります。

8.親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)

 両家の親族が盃を交わし、家と家の結びつきを確認する儀式です。親族の絆を深める意味があります。

9.斎主挨拶・退場

 神職からの挨拶のあと、厳かな雰囲気のまま退場します。

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